巻き爪・陥入爪

巻き爪・陥入爪とは

巻き爪・陥入爪とは爪が曲がって、丸くなっている状態を巻き爪と言い、爪の角が皮膚と皮下組織に刺さることで炎症を起こしている状態を陥入爪と言います。
陥入爪は、出血や膿瘍(膿が溜まる症状)を併発する場合があります。

巻き爪・陥入爪の原因とは

巻き爪・陥入爪の原因とは深爪や足に合わない靴やハイヒールで、足の指先に負担をかけるなどの生活習慣が原因で発症すると言われています。

治療をする前に

治療を行う前に、まずは生活習慣を見直す必要があります。以下の点に注意して、生活習慣を改善してみてください。

  • 深爪をしない
    爪を切る際は、深爪をしないように注意しましょう。もし、深爪になってしまったら、爪が伸びてくるまで巻き爪用テープを使って、皮膚への食い込みを緩和させることで痛みを軽減していきます。 巻き爪用テープは種類が豊富なため、ご自身の爪に合ったものを選びましょう。
  • 小さい靴やきついハイヒールを履かないこと
  • インソールなどを利用して、足の指先への負担を取り除く
    (専門の靴屋さんでご相談ください)
  • 熱めのお湯で1日2~3回足浴する。だいたい15~20分くらい足を浸けます

巻き爪・陥入爪の治療方法

症状が軽い場合は、抗生剤の内服によって炎症を抑える保存的療法を行っています。ただし、爪の生え方の問題が残ったままなので再発する可能性はあります。
生活習慣を見直しても症状が悪化する場合は、小手術での治療を行います。手術方法は、足指の根元に麻酔をしたあと、原因となる爪の端の爪母まで切り抜きます。その後、膿瘍をきれいに切除していきます。原因となる爪の端の爪母まで切除するため、以降問題となる曲がった爪は生えてこなくなります。ただし、残った爪がまた曲がる可能性はあるので、手術後も足に負荷がかからないような生活をする必要があります。手術時間は約10分程度で完了します。

手術後の痛み

抗生剤と痛み止めの処方で対応しています。ほとんどの患者さんは、痛み止めの内服1回程度で問題ないようです。

通院について

手術後1~3日以内に通院していただきます。傷痕を確認し、1週間、2週間、1カ月と継続して通院してください。症状を診ながら患者さんと相談して適時通院となります。
陥入爪の再発は心配ありませんが、膿瘍の箇所は清潔にし、膿瘍が再発しないように注意が必要です。

治療費について

保険診療となりますので、約6,000~8,000円です。

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